
精神科での音楽療法
精神科では「歌う」ことを、大事に行っています。
選曲は患者様にあわせて、考えて行っています。リクエストで選曲する時もあります。
歌は人生と結びついています。そのメロディーを口ずさむと、昔のことが思い出されたりします。
それと同時に、肺の活動はより活発になり、身体機能は向上します。
なにより、心が新しい風を感じた時のように、リフレッシュされます。
「聞く」ことも重要です。だれでも病気の時は元気に歌たりしませんよね。
でも、「聞く」だけで心は動きます。
小さな、小さな心の動きですが、長い時間をかけることで変化が現れるようです。
それは、1年、2年・・かかる時もあります。
でも、着実に変化が現れます。
ご一緒にお仕事をさせていただいている、精神科医で音楽療法士でもある、馬場 存先生にドクターのお立場からの音楽療法の意義と効果を伺いました。

音楽療法は、最近ますます注目を集めている分野で、年々、医学的効果を検証した研究が増えて、いろいろな効果が認められてきています。たとえば自律神経やいわゆるストレスホルモンへの音楽の効果などが確認されていますし、精神科の分野でも、厳密な手順を踏んだ科学研究において、統合失調症の陰性症状などの様々な症状が改善することが報告されています。全人的なケアやキュアが必要とされる現代において、音楽療法の役割は今後さらに大きくなってゆくでしょう。音楽療法に、どうぞ期待して下さい。
精神科医・音楽療法士、馬場存
ご一緒にお仕事をさせて頂いている、作業療法士の田村さんにコメントをいただきました。

私は群馬病院の活動療法プログラムのひとつとして、石田さん、馬場先生とともに音楽療法を行っています。私自身は音楽の知識がほとんど無く、お二人と音楽の持つ癒しの効果に助けられながら取り組んでいます。プログラムの目的としては歌唱を通して臥床生活から脱却し活動的になることがねらいです。ですが最近ではただ歌うだけでなく、もっと上手く調和しようと励み、それが達成されていくことで、自己に対する信頼や有能感といったセルフイメージを高める効果があると考えています。自信を無くしていた患者さんが誇りをもつまでに変化していく様子をみて、音楽の持つ可能性を日々実感しています。
群馬病院 作業療法士 田村将晃